私は心の中で思った。

帰らなくていいの?
終電なくなっちゃうよ?

そう疑問を思いつつ、あなたと手を繋ぎながら歩いていた。

「もし俺がホテル予約してたら、どうする?」

「そんなの、格好よすぎる!でも一度は憧れてるなぁ」

「まぁ実際は俺ん家だけどね。笑」


そんな会話をしつつ、二人で楽しく歩いていた。



次はどこに連れてかれんだろう…
そう思っていた。

秋葉原なんて来た事ないし、全然知らない街だった。

秋葉原なだけにメイドの格好をした女の子達がメイドカフェのチラシを配っていた。

メイド姿に若干ひいていた私。

次に連れて行かれた所は
いかにも高級っぽいホテル。

私は思わず彼に聞いてしまった。

「えっ?」

「予約してあるんだなー」

そう言って彼は手をパチンと鳴らした。

「えっ?はっ?
嘘でしょ?」

驚きを隠せないまま受付に行った。

すると彼が…

「予約してあった○○ですけど」

「○○様ですね?
お二人○○円になります。」

目の前でお金を払う姿は少しリアルだけど、私は驚いていたから、未だ覚えていない。

驚いたまま、中に入った。

「ビックリしただろ」

「うん。」

私は口が開いていただろう。驚きを隠せなかった。

エレベータに乗る時は部屋の鍵かなんかをかざしていた。

そのしくみにも私は驚いていた。