~瑠璃side~
教室に戻りながら、さっきの出来事を思い出す。
制服を乾かそうと思って、屋上の日当たりのいいところにねっころがってたのに。
何で来たのかな。
しかも本当の姿、見られるなんて・・・まぁ、ばれなきゃ良いけど。
今の私の姿は、黒髪のウィッグを隙間なくみつあみにして、制服をちゃんと着て、スカートは膝竹にしてる。
黒のカラコンも一応付けとく。
極めつけに瓶ゾコ眼鏡。もちろん度は入ってないけどね。
で、本当の姿は、薄い茶色の髪に少しウェーブがかかっていて、あ、もちろん生まれつきだよ。
天然パーマ・・・だっけ?そういうやつ。
目の色は元々、薄いエメラルド。確か・・・親がハーフだから・・・多分ね。
親がハーフで、綺麗でも、私は不細工。
変装の意味なんてほとんど無いんだけど・・・。
面白そうだからって理由で始めた気がする。
――――ガラッ!
―――――ぼふっ!
「きゃ・・・!」
上から何か降ってきた。
「くっ!あははははっ!!!」
「あれ引っ掛かるやつなんているんだな!!?」
「あっははは!!さいっこう!!」
・・・私は最悪だよ。