その声につられて、そっちを見る。



そこには俺らが探していた女が普通に寝ている。



「・・・なんのよう?」



「おわっ!!」



近づいたら、急にめを開ける。




寝てなかったの、か・・・?



「は?」


全員の声が被る。



だって、そこには、さっきの女とは似ても似つかない女がいた。




「お前、姫になれ。」



「・・・は?」



いつのまにか、言葉が口からポロっと出てきた。



「はぁー、変装解けてたんだ。」



女は立ち上がり、さっきの姿に戻していく。



「いっとくけど、姫にはならない。私、貴方たちの相手するほど暇じゃないの。」



キッパリそう言われ、女は屋上から出ていく。



・・・。



「あいつを調べろ。」



「あーあ、結城のスイッチ入っちゃったよ。」



「こうなったら、やけだ。まぁ出てこねぇと思うから、奥の手使う。」



そういって、俺ら『世界No.1狂歌』は動き出す。



待ってろよ・・・。