「それじゃあ、入ってきてぇ!」
・・・あの女を見る限り、転校生は男。
多分、かなりのイケメンなんじゃない?
―――――ガラッ!
勢いよく開け放たれたドアの向こう側には、やっぱり男がいた。
しかも5人。
「さぁ、自己紹介して!」
男が教壇の前に立つと、甘ったるい声を出す。
「神原結城。」
「榊玲音です。宜しくお願いします。」
「薇凌駕。宜しく!」
「坂生波里愛❗宜しくねぇ!」
「・・・須郷魁。」
・・・ずいぶんとまぁ、個性的な挨拶で・・・。
でもあいつら、どっかで見たことあるような。・・・ないような。
「それじゃあ、席はぁ、私の隣!」
「・・・。」
クラスで一番可愛いと言われてる、七原水菜。
だけど、私を一番いじめてる。
「・・・俺ら、座りたいとこあんだけど。」
榊原が喋る。