私が早く起き上がらないのに痺れをきらしたのか、近くの女子が蹴ってきた。
「・・・に、すんの、よ。」
「はぁ?てめぇがいつまでも寝てるからだろぉがよ。」
の、女・・・。イラつく。
私はフラフラする体を無理矢理起こす。
そして、鞄を持って教室を出る。
そこからは記憶があやふや。でも、病院に来ていた。
「・・・結構信仰してますね。・・・本当に手術受けないんだな?」
「・・・今更やったって、意味がない。」
「・・・そうか。」
もう、意味なんか無いんだ。
まだ、生きていたいと思う。でも、私は充分生きた・・・と思う。
「これからは、入院生活になるが、それでも、いいか?」
「・・・やだって、言っても意味ないんでしょ?」
この人はそういうひと。
「その代わり条件がある。」