次の日・・・。
皆が遠巻きに私を見て、こそこそ話している。
「おい、お前。」
・・・こいつら、私をいじめてたやつらじゃん。
「・・・狂歌に捨てられたんだってな!はっ!ざまぁ。」
狂歌に捨てられた・・・。
ていうか、もう隠さなくてもいいんだよね?
私はそいつらにニッコリ笑顔を向ける。
「誰にそんな口聞いてるの?」
「は?」
「私は・・・蝶華だよ?」
最後は声をうんと低くして。
回りにいる人たちも驚いている。
「嘘ついてんじゃねぇよ!!」
嘘。ね・・・。
「嘘じゃないよ。」
「咲さん!?何でここに・・・。」
「何でって、この学校に通ってるからでしょ。」
「あ、そうですね。」
確かにそうだね。