~瑠璃side~
「行ってきます。」
返事の返ってこない家を出て、学校に向かう。
水原 瑠璃。 高校二年生。
家族と一緒に暮らしてる。でも、話さない。
・・・あんな人達を家族って言ってもいいのかな?
それから十分後。学校に着く。
「おい、ブス。お前まだ学校来てたのかよ?」
「・・・。」
「おい・・・何無視してんだよっ!!」
男はそういって殴って来た。
ていうか・・・私に話しかけてたんだ。
痛む右頬を押さえながら
「ごめん。私、ブスって名前じゃないから・・・話しかけられてるなんて思わなかった。」
笑いながら言う。
「っ!」
「おい、もう行こうぜ。気持ちわりぃ。」
なら話しかけて来んなよ・・・。
はぁー、くそうぜぇ。