きっと、私が泣いているから。
静かに涙を流す。コンクリートに灰色の染みを作っていく。
「ど、どうしたんですか!?」
幹部以上の皆が心配してくれて、下っぱの皆が驚いてる。
「な、何でもないよ。」
無理な嘘と笑顔を作って。
「そ、総長。」
戸惑っている声が聞こえた。
なんだ、全然強くなんかなれてないじゃん。
こんなんじゃ、認められない。
「・・・お前ら!ちょっと、待ってろ。瑠璃たちは部屋に行くぞ。」
結城に手を引かれ、上の部屋に行く。
「瑠璃、大丈夫か?」
「う、うん。平気。ごめんね、迷惑かけちゃったね。」
凌駕に答えて、苦笑いをする。
「・・・自己紹介出来るか?」
「・・・うん。」