友達
~瑠璃side~
「行ってきます。」
返事の返ってこない家を出て、学校に向かう。
水原 瑠璃。 高校二年生。
家族と一緒に暮らしてる。でも、話さない。
・・・あんな人達を家族って言ってもいいのかな?
それから十分後。学校に着く。
「おい、ブス。お前まだ学校来てたのかよ?」
「・・・。」
「おい・・・何無視してんだよっ!!」
男はそういって殴って来た。
ていうか・・・私に話しかけてたんだ。
痛む右頬を押さえながら
「ごめん。私、ブスって名前じゃないから・・・話しかけられてるなんて思わなかった。」
笑いながら言う。
「っ!」
「おい、もう行こうぜ。気持ちわりぃ。」
なら話しかけて来んなよ・・・。
はぁー、くそうぜぇ。
その後、頬の事は特に気にしないで、教室にそのまま向かった。
でも、その時、鞄からあれが落ちてたなんて・・・。
先生が教室に入ってくる。
そして、私を見ると、
「相変わらず地味ねぇ。」
だってさ。
つーか、担任が生徒にそんなこといっていいのか?
まぁ、地味な格好してる私も悪いけどね。
でも、あくまでもわざとだよ?勘違いしないでね!?
「はーい、皆、席について。今日は転校生を紹介します。」
転校生?
あ~、そういえば、あいつ、そんなこと言ってたっけ・・・。
「それじゃあ、入ってきてぇ!」
・・・あの女を見る限り、転校生は男。
多分、かなりのイケメンなんじゃない?
―――――ガラッ!
勢いよく開け放たれたドアの向こう側には、やっぱり男がいた。
しかも5人。
「さぁ、自己紹介して!」
男が教壇の前に立つと、甘ったるい声を出す。
「神原結城。」
「榊玲音です。宜しくお願いします。」
「薇凌駕。宜しく!」
「坂生波里愛❗宜しくねぇ!」
「・・・須郷魁。」
・・・ずいぶんとまぁ、個性的な挨拶で・・・。
でもあいつら、どっかで見たことあるような。・・・ないような。
「それじゃあ、席はぁ、私の隣!」
「・・・。」
クラスで一番可愛いと言われてる、七原水菜。
だけど、私を一番いじめてる。
「・・・俺ら、座りたいとこあんだけど。」
榊原が喋る。
「も、もちろん良いわよ!」
担任よ お前がそんなん いいのかよ(字余り)
男どもはこっちに向かってくる。
「え・・・?」
何で目の前で止まるかな?
「ちょ、ちょっと!その子の近くに皆、座るの!?」
水菜、怒こりすぎ。
「そんなわけないでしょ?私達が何でこんなこと座らなきゃなの?」
そういうことか。
――――ガタッ。
「どーぞ。」
私が席を立ち上がれば、クスクスと笑い声が聞こえる。
もう、とっくの昔になれたけど。
「ねぇ、ねぇ。水原さん。」
名前を呼ばれたけど、無視した。
なんかまた、めんどくさいことになりそうだから。
「無視してんじゃねぇよ!」
女は水をぶっかけてきた。
すると、クラスじゅうに笑いが巻き起こる。
「・・・つめた。」
小さな声で言うと、私は廊下に出た。
~狂歌side~
俺らは今日、新しい学校に入った。
まぁ、昔とほとんど変わらねぇようなとこだけど。
で、今はさっき出ていった女のことを話してる。
「やっぱりあいつか。」
「えー、でもそうは見えないよ?」
「人は見かけによらねぇんだよ。」
「・・・追いかける。」
「だな。」
俺らは席をたつ。
そして、キャアキャア言ってる女どもを掻き分けて、あいつを探した。
「あとはここだよねぇ?」
「でも、鍵閉まってませんか?」
屋上に続く階段を上ってく。
玲音が波里愛に聞くと、一足先に行っていた、上から声が聞こえた。
「ううん。壊れてるよ。」
・・・は?
『あとはここだよねぇ?』『でも、鍵閉まってませんか?』『ううん。壊れてるよ。』
「どういう事だよ。」
足早に波里愛の所にいくと、・・・壊れていた。
ドアが吹っ飛んでいる。
「あ、いた・・・。」