「え?どうして謝るの?」

「それは、後になったらわかるよ」

瑠奈がこれ以上聞いてほしくなさそうだったから

私は「そっか」とだけ言った

なんか少し暗い雰囲気になったから

「瑠奈!これあげる」

私は大好きなミルクキャンディをあげた

「ありがとう。飴?」

「そう!美味しいんだ」

そう言うと丁度分かれ道についたので
その日はそこでわかれた。



この時無理にでも『ごめん』の理由を聞いておけばと
後悔することも知らずに。