事務所に戻ると、私は直ぐに自分のデスクでパソコンを開いている山下課長の元へ向かう。
「課長、手形の一覧頂いてきました」
私は封筒を差し出した。
「ああ、ありがとう」
課長の手が微かに私の手に触れる。
毎回の事だけど、この瞬間私の胸はキュンとなる。
それを分かっているかのように、課長はチラッと私に目を向ける。
本当にカッコいい――
課長は、社内でも取引先でも人気のあるイケメン男だ。
背も高く、スマートでさりげなく気を使える所に好感がもてるのだろう。
そう、課長は私の恋人……
皆に大声で言ってやりたいが、課長には奥さんも子供もいる。
私は重々承知の上で付き合っている。
だから、わがままだって言わない……
大人の付き合い……
三時のお茶当番の用意に給湯室に入り湯のみを並べていると、後ろから誰かが近づいてくる気配がする。
課長だとすぐに分かった。
水道へ向いている私の顔の前にすっと現れ、私の頭に手を乗せると唇を軽く重ね去って行く。
カッコ良すぎて、ドラマのワンシーンみたいだ。
だから、私はこれで十分だ……
「課長、手形の一覧頂いてきました」
私は封筒を差し出した。
「ああ、ありがとう」
課長の手が微かに私の手に触れる。
毎回の事だけど、この瞬間私の胸はキュンとなる。
それを分かっているかのように、課長はチラッと私に目を向ける。
本当にカッコいい――
課長は、社内でも取引先でも人気のあるイケメン男だ。
背も高く、スマートでさりげなく気を使える所に好感がもてるのだろう。
そう、課長は私の恋人……
皆に大声で言ってやりたいが、課長には奥さんも子供もいる。
私は重々承知の上で付き合っている。
だから、わがままだって言わない……
大人の付き合い……
三時のお茶当番の用意に給湯室に入り湯のみを並べていると、後ろから誰かが近づいてくる気配がする。
課長だとすぐに分かった。
水道へ向いている私の顔の前にすっと現れ、私の頭に手を乗せると唇を軽く重ね去って行く。
カッコ良すぎて、ドラマのワンシーンみたいだ。
だから、私はこれで十分だ……