「あっ、響子さんの息子さんの…飛鳥くんだっけ?彼も誘ったらいいじゃない!」


「…ゴホッ…!え、せ、先輩も?!」


突然出てきた先輩の名前につい反応してしまい、口に入れたものが出そうになるのを無理やり押し込む。


「せっかくだもの!連絡しときなさいよ?」


なぜか半ば強制で来ることになっているが…

本当に来てくれるのかは、わからない。


「あぁ〜、どうしよ」


自分の部屋に戻るとそのままベッドに飛び込み、枕に顔を埋めながらさっき言われたことを思い出す。


「とりあえず那月たちには連絡しよっと…」


カバンから携帯を取り出し画面をタッチしたそのとき、


〜〜♪


急に着信が鳴るとタイミングよく那月からの電話だった。


「もしもし?那月?」


「吹季?遅くからごめんね。今何してる?」


「部屋にいるけど…っていうか、私も丁度連絡しようと思ってたんだ」