そして、私は黒崎部長にいった。




長年付き合った彼氏に振られたこと、その彼氏から言われた『お前ってほんと可愛いげがないよな』って言葉のこと。



だんだん、話してるとスッキリしていくようで私は告白された時のことや付き合った日のこと、初めて手を握った日、喧嘩した日、思い出だったことすべてを黒崎部長にいていった。




なんで、黒崎部長は、私の話を聞いてるんだろう。





「お前、かわいいな」




……まてまてまてまてまて。




どこからそうなった?




「黒崎部長、どっか頭打ちましたか?」




可愛い要素なんてないじゃない。




「私、可愛げがないって言われた人ですよ。」





「ほんと、その彼氏ももったいねえことするよな。なにも知らないやつに自分好みに教えることができるのにな。」




……教える?



「キスとかセックスの仕方」



にやりと笑う黒崎部長、この人危ない人だ。