それから、しばらくカーテンの後ろに隠れて、眩しい夕日を見ていた。
もうすぐ夏に入ろうとしている。
寒い地方の夏は本当に一瞬で、夢のよう。

先生と私の恋も、一瞬で終わってしまう気がした。

怖かった。恋を知らぬ者が、恋に溺れる。
こんなに苦しいなんて知らなかった。