恋の「苦しい」は、炎に焼かれるよりも辛い、そう感じた。

 「……そうですか、嬉しいです。いい生徒だなんて」

嘘。私はそんなこと思ってないよ。
だって……本当は大好きなのに。でも嫌われるが怖い。
だからいつもの笑顔でそう答えた。