「とにかく、これからは僕が顧問になります……えっと」
 「ごめんなさい、自己紹介がまだでしたね。私は3組の鳴海 沙理です。」
 「鳴海さん……わかりました。よろしくお願いします」
 「ええ、よろしくお願いします……あと、慣れないなら敬語、無理に使わなくても良いですよ」
 「え?……あ、うん。ごめんなさい、気を遣わせて」
浅瀬先生は少し肩を緩めた。若い先生だからって馴れ馴れしく接してほしいわけでもないけど、変に緊張されるのも居心地が悪かった。