「あの、これからこの部の顧問をする、浅瀬といいます……聞きました?眞鍋先生のこと」
 「ええ、もちろんです」
眞鍋先生は理科の先生、何故か図書部の顧問だった。結婚を機に退職するって話を聞いた。教師なら辞めなくても……とは思ったが、どうやら相手が海外で働いているらしく、先生もこれからは海外で生活をするらしい。
少し寂しかったが、眞鍋先生の幸せそうに指輪を自慢する顔を見たら何となく納得していた。