「ごめんね、鳴海さん。ありがとう、助かりました。」 「いえ、当然の事ですよ……じゃあ、戻りますね」 「うん、本当にありがとうね」 彼女は少し湿っぽい廊下を歩き教室に戻っていった。小さな背中が少し寂しそうだった。