意気消沈しているあたしに、遥希は告げた。 「来てほしい」 「え?」 「練習するから、付いていて欲しい」 あたしがいて、いいの? だって遥希、気が散るって言ってたじゃん。 だけど、 「美咲がいれば、出来る気がする」 遥希はぎゅっとあたしを抱きしめた。 温かくて大きい、あたしの大好きな遥希。 そんな遥希の心の拠り所になりたい。