隆太さんはぽかーんとあたしを見ていた。
そんな隆太さんを、あたしは口をへの字にして見ている。
胸がざわざわとうるさい。
そして、隆太さんは再び、ゆっくり口を開いた。
「……なんで?」
「え?」
驚くあたしに、隆太さんは言った。
「僕、君たちの交際が嬉しいって言ったよね?
なんで結婚に反対するの?」
隆太さんの言葉には裏がなさそうで。
ホッとすると同時に、やっぱりもやっとした。
隆太さんは喜んでくれているけど、陸さんは嫌がっている。
「あの……」
あたしは遠慮がちに聞いていた。
「あたし……TODAYの皆さんに、迷惑をかけていませんか?」