あたしは、必要以上に嫌われないようにと振舞ってしまう癖がある。

それは、泉に対してもだし、誠に対してもだった。

そんなあたしは、TODAYのメンバーに嫌われていて……

彼らは、あたしが遥希と結婚するなんて嫌だろうと思って。

それが心の奥底に引っかかっていたのかもしれない。

遥希みたいに気に入らないものはスパッと切ることが出来る性格なら、どんなに幸せかと思った。





「ほらほら。

またそんな顔して！」




隆太さんの明るい声で、はっと我に返った。

隆太さんはあまりにもにこやかにあたしを見るものだから、思わず聞いてしまった。





「隆太さんは嫌じゃないんですか？」



「……え？」




相変わらず、隆太さんはキラキラスマイルを浮かべたままだ。




「あたしと遥希が結婚したら」