ライアの顔がゆっくりと近づいてきて唇と唇が重なる。
「っ…!!」
何が起きたのか分からなかった。
驚きに瞳を見開いたまま思考を巡らせてみても今自分の置かれている状況が理解できない。
追い打ちをかける様に唇を強く吸われ、薄く開いた唇からライアの熱い舌が侵入してきた。口内を優しく撫ぜられると、身体の芯が痺れてスズランは身を大きく捩らせた。甘く蕩ける痺れが拡がり、全身から力が抜けていく。
気づいた時にはその場にへたり込んでいた。
(な、何いまの……今わたし何…、されたの?)
硬い地面の感触にはっとなり睨みつける様にライアを見上げる。すると目線の先の相手は意地悪そうな笑みを浮かべて囁いた。
「いい反応……誘ってんの?」
「なっ! ……なっ!!?」
からかわれた……。そう思った瞬間、顔に熱が集中した。今までの色々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり、訳が分からず涙が滲み出てくる。悲しいのか悔しいのか、それとも怒れば良いのか。何処に心を置いたら良いのかが分からない。
「───おい、スズ? まだ片付かな……なっ? 変態野郎っ!? 何であんたが此処に居るんだっ! ……まさかスズに何かしたのかよ!?」
「っ…!!」
何が起きたのか分からなかった。
驚きに瞳を見開いたまま思考を巡らせてみても今自分の置かれている状況が理解できない。
追い打ちをかける様に唇を強く吸われ、薄く開いた唇からライアの熱い舌が侵入してきた。口内を優しく撫ぜられると、身体の芯が痺れてスズランは身を大きく捩らせた。甘く蕩ける痺れが拡がり、全身から力が抜けていく。
気づいた時にはその場にへたり込んでいた。
(な、何いまの……今わたし何…、されたの?)
硬い地面の感触にはっとなり睨みつける様にライアを見上げる。すると目線の先の相手は意地悪そうな笑みを浮かべて囁いた。
「いい反応……誘ってんの?」
「なっ! ……なっ!!?」
からかわれた……。そう思った瞬間、顔に熱が集中した。今までの色々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり、訳が分からず涙が滲み出てくる。悲しいのか悔しいのか、それとも怒れば良いのか。何処に心を置いたら良いのかが分からない。
「───おい、スズ? まだ片付かな……なっ? 変態野郎っ!? 何であんたが此処に居るんだっ! ……まさかスズに何かしたのかよ!?」