「うっせぇな、分かったよ…! 行ってくればいいんだろ」
ソニャの提案をしぶしぶ承諾すると、セィシェルは店の出入り口へと向かった。
「さぁて、じゃあアタシは今のうちに休憩取っちゃうね! あとすぐ戻ってくるから」
「うん、任せて!」
「ありがと。あ、そうそうスズもキケンなオトコの罠には気をつけなきゃ駄目だぞ?」
「え!! やっぱりあの人って危険なの…?」
「ふふ、さあね〜? でもイケメンなジゴロなんて物語の中だけで十分!」
ソニャは何故か愉しげに奥の席の方を眺めると、鼻歌でも歌い出しそうな足取りでカウンター奥に下がっていった。
「ソニャちゃんっていろいろもの知りだなぁ…」
感心しながら出来る仕事を探してカウンターを布巾で軽く掃除する。週の中日の為か客もまばらな店内。エリィたちを除けば数える程しか居らず、大体の注文も終えている様なので手持ち無沙汰なスズラン。
そこへ奥の席からエリィの声が響いた。
「おねがいしまぁーす!」
「はい!」
どうやら追加の注文の様だ。早急にエリィの元へ向かおうとしたがスズランはふと躊躇し足を止めた。何故ならばエリィが陣取る奥の席には、ライアが居るからだ。
ソニャの提案をしぶしぶ承諾すると、セィシェルは店の出入り口へと向かった。
「さぁて、じゃあアタシは今のうちに休憩取っちゃうね! あとすぐ戻ってくるから」
「うん、任せて!」
「ありがと。あ、そうそうスズもキケンなオトコの罠には気をつけなきゃ駄目だぞ?」
「え!! やっぱりあの人って危険なの…?」
「ふふ、さあね〜? でもイケメンなジゴロなんて物語の中だけで十分!」
ソニャは何故か愉しげに奥の席の方を眺めると、鼻歌でも歌い出しそうな足取りでカウンター奥に下がっていった。
「ソニャちゃんっていろいろもの知りだなぁ…」
感心しながら出来る仕事を探してカウンターを布巾で軽く掃除する。週の中日の為か客もまばらな店内。エリィたちを除けば数える程しか居らず、大体の注文も終えている様なので手持ち無沙汰なスズラン。
そこへ奥の席からエリィの声が響いた。
「おねがいしまぁーす!」
「はい!」
どうやら追加の注文の様だ。早急にエリィの元へ向かおうとしたがスズランはふと躊躇し足を止めた。何故ならばエリィが陣取る奥の席には、ライアが居るからだ。