視線が結び合うと長い睫毛に縁取られた綺麗な双眸を更に細め、とろける様な極上の笑顔を見せた。つられてスズランも柔らかく微笑み、愛しいその名をそっと声に乗せる。
「……ライア」
〝ライア〟と言うのはラインアーサの特別な愛称らしい。彼には他にも〝アーサ〟と言った愛称がある。公ではこちらの名で通っているが、本人に前者で呼んで欲しいと所望された為スズランはそう呼んでいた。
何故なのか理由は分からないが───。
「おはようスズラン。夢の国は楽しかった?」
「んん……ごめんなさい。わたし、寝ていたみたい…」
ラインアーサに髪を撫でなれ、心身共に擽ったい気持ちになる。
「ここの風はいつも心地よく吹いてるからな。それにこの木漏れ日、こんなに好条件なら誰でも微睡むのは仕方ないよ。……そう言えば母様も良くここでうたた寝してたっけ…」
「ライアの、お母様も?」
「そう」
見上げるとラインアーサは少し遠くを見つめ、瞳の奥に僅かな悲しみを映した。
「あ、あの……ライア。えっと、その……ひざ枕…」
「ん? ああ。俺の膝、居心地悪かった?」
「そうじゃなくって…! ライアおしごとで疲れてるのにっ…」
「……ライア」
〝ライア〟と言うのはラインアーサの特別な愛称らしい。彼には他にも〝アーサ〟と言った愛称がある。公ではこちらの名で通っているが、本人に前者で呼んで欲しいと所望された為スズランはそう呼んでいた。
何故なのか理由は分からないが───。
「おはようスズラン。夢の国は楽しかった?」
「んん……ごめんなさい。わたし、寝ていたみたい…」
ラインアーサに髪を撫でなれ、心身共に擽ったい気持ちになる。
「ここの風はいつも心地よく吹いてるからな。それにこの木漏れ日、こんなに好条件なら誰でも微睡むのは仕方ないよ。……そう言えば母様も良くここでうたた寝してたっけ…」
「ライアの、お母様も?」
「そう」
見上げるとラインアーサは少し遠くを見つめ、瞳の奥に僅かな悲しみを映した。
「あ、あの……ライア。えっと、その……ひざ枕…」
「ん? ああ。俺の膝、居心地悪かった?」
「そうじゃなくって…! ライアおしごとで疲れてるのにっ…」