「やりたい事ってなあに?」
日々多くの公務や仕事に追われ、身を粉にしているラインアーサ。ゆっくりと身体を休められるのならそうして欲しいが。
「そう。この間新調したドレス…! まだちゃんと着た所見てないから着て見せて欲しいし、あ。なんなら午後から二人で街に買物に出掛けよう。服屋で気に入った服があればそのまま着て帰ればいい。その足でスズランが好きな果実茶の新作を飲みに行こうか? それとも久々に酒場に顔を出してあいつを冷やかしに行くのも…」
嬉々として予定を語り出すラインアーサ。やりたい事を一度に消化するのも良いが、むしろこれでは逆に疲れてしまいそうだ。
「えっと…、まって! ゆっくりするのならお出かけしない方が……それにわたしもうドレスは」
「遠慮しなくてもいいのに…。ドレスは俺が贈りたいんだ」
「そ、そうなの?」
「そうだよ」
何故か拗ねた表情をするラインアーサ。理由は分からないがどうやらドレスや衣類の事に何か拘りがあるらしい。大きな行事や催しがある度に新しい物が贈られるのでスズランの衣類部屋の収蔵品は増えてゆく一方だ。このままでは一度も袖を通さずに埋もれてしまうドレスが出てきてもおかしくは無い。
日々多くの公務や仕事に追われ、身を粉にしているラインアーサ。ゆっくりと身体を休められるのならそうして欲しいが。
「そう。この間新調したドレス…! まだちゃんと着た所見てないから着て見せて欲しいし、あ。なんなら午後から二人で街に買物に出掛けよう。服屋で気に入った服があればそのまま着て帰ればいい。その足でスズランが好きな果実茶の新作を飲みに行こうか? それとも久々に酒場に顔を出してあいつを冷やかしに行くのも…」
嬉々として予定を語り出すラインアーサ。やりたい事を一度に消化するのも良いが、むしろこれでは逆に疲れてしまいそうだ。
「えっと…、まって! ゆっくりするのならお出かけしない方が……それにわたしもうドレスは」
「遠慮しなくてもいいのに…。ドレスは俺が贈りたいんだ」
「そ、そうなの?」
「そうだよ」
何故か拗ねた表情をするラインアーサ。理由は分からないがどうやらドレスや衣類の事に何か拘りがあるらしい。大きな行事や催しがある度に新しい物が贈られるのでスズランの衣類部屋の収蔵品は増えてゆく一方だ。このままでは一度も袖を通さずに埋もれてしまうドレスが出てきてもおかしくは無い。