とりあえずスズランは渡された紙袋の封を切った。中には手触りの良い薄い布地が何枚も折り重なった美しいローブが入っていた。
「わ! とっても素敵な服…! でもこんな綺麗なの着たことないし、似合わない…」
ベッドの上に出して全体を見てみるも、胸元や裾にレースがふんだんにあしらわれた繊細で美しい装飾のローブ。普段から動きやすい格好の服を好んで着ていたスズランにはとても着こなせそうにない。
「どうしよう!」
スズランはしばらく服を眺めたり、やはり給仕服に着替えようかと悩んだ末に漸く決断をした。せっかくライアが用意してくれた物を無下には出来ないと、思い切ってローブに袖を通す。着てみると見た目以上に軽く驚く程に着心地が良い。不思議と調度良い大きさで、そこまで動きづらいという訳でもない。
「な、なんかふわふわする…!」
それでもやはり足元にふわりと柔らかい布地が当たる感覚はどうにも慣れない。
しかしあまり待たせてしまうのも失礼にあたるので遠慮しつつもライアに声を掛けた。
「ねえライア……これ、変じゃないかな?」
「みせて?」
既に着替え終わったライアの居る続き間の入口へと近づいて、そっと姿を晒す。
「わ! とっても素敵な服…! でもこんな綺麗なの着たことないし、似合わない…」
ベッドの上に出して全体を見てみるも、胸元や裾にレースがふんだんにあしらわれた繊細で美しい装飾のローブ。普段から動きやすい格好の服を好んで着ていたスズランにはとても着こなせそうにない。
「どうしよう!」
スズランはしばらく服を眺めたり、やはり給仕服に着替えようかと悩んだ末に漸く決断をした。せっかくライアが用意してくれた物を無下には出来ないと、思い切ってローブに袖を通す。着てみると見た目以上に軽く驚く程に着心地が良い。不思議と調度良い大きさで、そこまで動きづらいという訳でもない。
「な、なんかふわふわする…!」
それでもやはり足元にふわりと柔らかい布地が当たる感覚はどうにも慣れない。
しかしあまり待たせてしまうのも失礼にあたるので遠慮しつつもライアに声を掛けた。
「ねえライア……これ、変じゃないかな?」
「みせて?」
既に着替え終わったライアの居る続き間の入口へと近づいて、そっと姿を晒す。