(…っ、いいの? わたしの、気持ち。伝えてもいいのかな? ……わたし、あなたを……ずっと…)

 聞き間違いではないだろうか。先程の答えは、自分が考えている意味で合っているのだろうか。頭の中で何度も自問自答を繰り返す。その間も深くなってゆく口づけに脳は甘く痺れて貪欲に唇を求めてしまう。

「……らい あ、、っ」

「は、、スズラ…ン…っ」

 息継ぎの合間に名を呼ぶと、呼び返してくれる。ライアの唇が優しくスズランの名をなぞるだけで全身がぞくぞくと歓喜に満ちた。蕩ける程に唇を貪り合い、しっかりと手を握り合う。広いベッドの中央で身を寄せ、何度も何度もその快感を味わった。
 途中、我に返ったのかライアが不意に身体を離す。

「…ふ、、ぁ…っ?」
(も、もしかして……やっぱりわたしの勘違い…?)

 不安に苛まれてライアの顔を見上げると、とても真剣な表情で見つめ返されてしまう。

「……スズラン、いいのか? 俺、これ以上は止まれない。嫌なら今のうちに…」

 気遣う様な言葉に安堵し、素直に頷いた。高揚した頬が更に羞恥心を煽るものの嫌なはずがない。むしろ想いが通じ合えた様な気にすらなってしまう。
 想いを伝えるならば今しかない。