「待て!」 鷹見があたしの腕をとり、止めた 『何だ?』 「何故、光華に入るんだ?」 『暇つぶし』 それ以外の理由が思いつかない 「お前が何者かは知らねーけど、族の世界を舐めてると、命落とすぞ」 あたしは鼻を鳴らし笑った そんなこと、いちいち言われなくても分かっている 族のような甘い世界と比べものにならない世界に、あたしは立っているのだから 『命を落とさないように、それなりの努力をする』 言葉が言い終わると同時に、鷹見の手を払い応接室を出る