そこは、一軒家だった。モデルルームのように綺麗な。


「うん...。」

お父さんいるかな?


田邊だからあってるよね?

『ピーンポーン』

しばらくして、足音が聞こえてきた。

『ギィィ』

「はい、」

お父さんだった。

顔まで覚えてるかって聞かれたら微妙なのに、お父さんって分かる。