「紅葉ちゃん、」

教室に入ろうとしたとき、龍雅先輩に声を掛けられた。

「ね、昨日の夜さ、イケメンと歩いてたってほんとなの?」

「ほんとですけど、「え、紅葉ちゃん?」

「あれは従兄弟ですから!」


クラス中がどよめく。

「すいません、それ俺です。」

「え、淑希?!どしたの?その顔」

淑希はコンタクトに変えて髪が茶色になっていた。

「いつもの顔だと嘘言ってるって思われそうだったから。」