次の日、あたしはいつもの電車より早い電車に乗った。

なんか今光輝に会う気分じゃなかったし。

「おはよぉ〜」

昇降口には佳奈がいた。

たのむ!あたしの話を聞いてくれ〜!


「あのね、あのね、あのねえ〜!」

「落ち着いて、紅葉。どした?」

「光輝に嫌われたの!あたしが淑希と浮気してるって勘違いして...。」

「はい?」

佳奈はすぐ答えた。

「紅葉が、あの先輩大好きな紅葉が浮気するはずなくない?」