「紅葉、先行ってるわ」


いやいやいや、奏音にやけすぎな?


「紅葉」

「はいいいいい」

「ちょっと来て。」


あたしと光輝は階段に座った。


「追い出されたってさ、どういうこと?」

あたしは今までのことを話した。


「あのね、あたしね、馬鹿なの。お母さん腹立つって思ってたんだけど、お母さんに会えなくなるって思うと悲しくなる...!」