あたし達は早速追い出された。


持たされたものはスマホと地図だけだよ?


引越しの車は手配してくれたけど...



「あいつ、どうしちゃったのかな?」



奏音はため息をついている。


「奏音...。受験の勉強もあるのに、なんかあたしがとめとけばよかった。」


「いや、お前は悪くない。ただ、腹立つ。」


しばらく無言になった。



あたし、もうお母さんに会えないのかな?