「あ、あの!」
私は中にいる人に聞こえるくらいの声をだす


「ん…」
返事?をしてくれた




もし鍵をかけているせいで開かないのなら
『最後の一人』さんの方で鍵を閉めているのかもしれない



「ドア開けてくれませんか?」




「開けられないんだ。開けると俺殺されるから」
疑問だらけだ。




「どういうことですか…?教えてください」





「あぁ」
どうやら教えてくれるみたいだ。






「俺は気づいたらここにいた。そして男が俺に言いに来たんだ。


『君はここの扉をあけてはいけないよ
開けたら君を殺しにいくから』

って 」



「そんな…」
どっちにしろここにいたら死んでしまうと思う。



どうしたら助けられるだろうか。




___君はこの扉をあけてはいけない…




もしかしたらこれなら…



私は覚悟した。





手に弓矢を持つ。



そう。最初にあいつからもらった弓矢を。