アキラから返信がこないまま、放課後になった。
いつもこんなに遅くなる事はない。

―何かあったのかなぁ…―

部活も引退して放課後もする事は特になく、あたしははるかと途中まで一緒に帰る。
はるかは学校から家が近いが、方向が一緒だから毎日一緒に帰っていた。

あたしは電車に乗る前、家にも電話して試験の合格を母に伝えた。
母もビックリしていたが、声ですごく喜んでいる事が分かった。

試験を終えて帰ってきたその日、
「まー、明日からまた求人探しなさい」
と言われたくらい、母も受かるなんて思ってなかった。

「良かったね、夜ご飯何がいい??」

今日はごちそうにしてくれるらしい。