あたしはアキラの部屋を見渡す。

テーブルの上には灰皿が二つ。
由衣もアキラの部屋の綺麗さに驚いていた。

アキラは、お茶の入ったコップを2つ持って戻ってきた。
それをうちらの前に1つずつ置いた。

アキラにさっきも事情を話したが、そもそもアキラは池ちゃんと親友だし、由衣の味方につく訳にもいかないから微妙な感じの空気。

「てかアキラ君部屋綺麗すぎ。あいつとは大違いだね!」
由衣が口を開き、みんなで話し始めた。
アキラは、お兄さんと二人兄弟で年が離れてるみたい。だからアキラは、お兄さんとその奥さんと2人子供達とも一緒に暮らしてるって事が分かった。

「んで…由衣ちゃん、池ちゃんから連絡はあった?」
アキラが本題を切り出した。

今日はもう会えないって言われたらしい。
アキラもいる以上、あたしも変な発言はできない。

とりあえずあたしとアキラは、落ち込んだ由衣をなだめた。