静まり帰る駅裏の階段に座るあたし達の所に、アキラがチャリで来た。

あたしと由衣は、アキラに本当にごめんと謝りながら歩いた。
アキラの家は行くのは初めて。
方向音痴のあたしは、すぐ分からなくなりそうなちょっと分かりにくい道。

アキラの家に着き、アキラはチャリを止めた。
家はすごく大きい訳ではないが、最近引っ越したのかすごく綺麗。大きな車がとめてある。

「うち小さい甥っ子達いるし、もうみんな寝てるから静かにの!」

シーと口に指をあてながら玄関を開けたアキラに、あたしと由衣が続く。
玄関の横の階段を上がってすぐがアキラの部屋だった。
広めの部屋の真ん中に黒いソファーが目立つ。それに、男の子の部屋とは思えない位綺麗な部屋。
さすがA型。ちなみにあたしもA型だけどこんなに綺麗な部屋じゃない。

「二人とも適当に座ってて!」
と言うと、アキラは下へ降りて行ってしまった。