ふと思い浮かぶのはアキラ。

―だけど図々しすぎるよね…
でも、由衣も行けそうな所見当たらないみたいだし、ダメ元で聞いてみようかな―

アキラにメールした。
すぐ電話がかかってきた。番号は知ってたけど、初めて電話を通してアキラの声を聞いた。

あたしは由衣と一緒に池ちゃんを待ってた事など、事情を全て話した。
アキラもあまりに急だし困ってたけど、うちに来ていいよって言ってくれた。
しかも駅裏まで迎えに来てくれるって。

―女の子二人、急に泊めてくれなんて言われたら普通無理だよね。逆の立場だったら、あたし無理だもん。申し訳ないなぁ…でも良かった―