でも、やっぱり気になる…

そんな事を毎晩考えるようになっていた。

うちら4人は、次の週の土曜日もこの間と全く同じコースで遊んだ。

夏休みはあわただしく、あっという間に終わってしまった。

夏休みが終わってすぐ、部活帰りに電車の中で由衣と一緒になった。
由衣の様子がいつも違う。平然を装ってるけど、なんとなく元気がない。いつもより目線が下だし、いつもより口数が少ない。
伏し目がちな由衣に
「由衣、何かあったの?」
と聞いた。

どうやら、池ちゃんに好きな人ができたって言われたらしい。
由衣と池ちゃんは、付き合いだして2か月ちょっと。

―あんなに幸せそうだったのに…そんな事ってあるの?―

あたしはビックリして言葉が出なかった。
由衣にかける言葉を探す。

「由衣と池ちゃんなら、ちゃんと向き合って話せば大丈夫だよ!そんなに落ちこまないで!がんばろ!」

あたしは自分でそう思いたくて、そう言った。