―よく考えてみれば、二人は付き合ってるんだし、二人っきりになりたかったのかなぁ…あたし邪魔だったかな―

あたしもアキラの隣にうつぶせになり肘をついて、携帯をいじった。

でも落ち着かなくて、あたしはチラッとアキラの寝顔を見ながら夜の事を思い出していた。

するとアキラが起きたみたいで、一瞬目があう。
あたしの
「おはよー」
に対して
「うーん…」
とだけ言って、アキラはまた寝てしまったみたいだ。

あたしもアキラの横顔を見ながらウトウトした。

―なんか…
アキラが起きても何話せばいいか分かんないや。気まずい。
あたしはアキラが好き。だけどアキラはどう思ってるんだろう。
なんであたしとチューしたのかな。どんな気持ちだったのかな―

いつの間にか、アキラの方を向いて、クーラーの涼しい風の中目をつぶっていた。

ガラッと部屋が開いた。
由衣と池ちゃんが帰って来た。こんな暑い中1時間半も外に居たみたい。

「おい!お前らまだ寝てたのか!」
すっかり目覚めた池ちゃんが、大きな声で言った。

アキラも池ちゃんのおかげでようやく目が覚めたみたいだった。