人生初めてのチュー。
息が止まるかと思った。
あたしは息してなかったと思う。

ただ言えるのは、あの瞬間アキラの事が好きだって確信したっていう事。
それと、初めてのチューがアキラで良かったって思えた事。

唇が離れた時、きっとあたしはキョトンとした顔をしていただろう。
その後、恥ずかしさと嬉しさのあまり顔を手で覆った。

アキラは、そのあたしの手をまた握ってチューしてくれた。

気づいたら、アキラに抱き寄せられた腰のあたりであたしの服がはだけてた。
アキラは、何もいわず無言でそれを直した。
あたしの目を見ながら。

「今日会えた事、池ちゃんに感謝しなきゃな!」
あたしの髪をなでながら、アキラの優しい声が言った。