もぅ外も真っ暗ではなく、ほんのりと夜が明けそうな気配。
由衣と池ちゃんが小声で話してるのが聞こえる。

あたしはただですら寝つきが悪い。
ましてや人の家だとなかなか寝れない。

あたしは目を閉じたまま二人の会話を聞いていた。

だんだんと二人の会話が途切れ途切れになると同時に声が小さくなり、部屋にはクーラーの音がやけに大きく響く。

あたしはタオルケットをかけていながらも寒くなってきた。

―ちひろと池ちゃんは布団かけてたけど、アキラは何にもかけてなくて寒くないのかなぁ、風邪ひいちゃうよ―

その時、うつぶせになってたアキラがこっちを向いたのが分かった。