―んじゃぁ、もう一人がアキラかぁ―

アキラは細身。
池ちゃんと並んでると背が低い。やっぱりあたしの方が確実に高い。
猫っ毛でサラサラした短めの明るい茶髪。
細身だから腰パンしてるジーパンがよく似合ってる。

あたしは池ちゃんとアキラの方にペコッとしてみたものの言葉まで出ない。
由衣と池ちゃんが話してる中、あたしとアキラはお互い目を合わせもせずモジモジ。

―どうしよー、やっぱりあたし可愛くもないしデカいしガッカリしちゃったのかなぁ―

「アキラくんだよの??」
自己紹介もせず黙ってるうちらに気をきかせ、由衣がアキラに話しかけた。

「この子が優ちゃん!あたしが言ってた通り、超かわいいでしょ?」
続けて由衣は、池ちゃんに言った。

由衣にそそのかされたものの、何も言う事ができないあたしは
「どーも」
と、頭をペコッと下げた。