―池ちゃん…きっと由衣の彼氏だね―

―普通だったら、こんな明け方だし時間を考えて朝になったらメールをしようかなーってとこだよね。今夏休みだし。しかもお盆だし。みんなダラダラしてるんだろうし―

そうとは分かっていながら、すぐにメールを返してしまった。
特に理由はない。
ちょっとだけ、どうでもいいとか思ってしまっていたのかもしれない。

二度寝して、いつも通りチャリに乗り…電車に乗り…またチャリに乗り。はるかの家に向かう。

夏休み部活に行く時は、はるかの家に寄って、一休みしてから一緒に部活に行くのが日課になっていた。
というのも地元は電車が一時間に一本ペース。
部活が始まる時間にちょうど良い電車がなく、いつもお邪魔させてもらっていた。