あたしは放心状態で電車にゆられ、気づいたらもう最寄り駅だった。
空はもう暗くなり始めている。
なんとなくブレザーの左ポケットに入れてる携帯を開くと、宏美からメールがきてた。

「優子はよくやったよ!恋するっていいなぁって思った!
高橋が模試終わったらまた告白しちゃえば!?もしかして、今度は高橋の方から告られちゃったりしてね!笑」

―宏美はとことん優しいな…―

宏美にメールを返すのと一緒に、はるかにも報告。

はるかは、フラれた事よりあたしが本当に告白できた事に対してビックリしたみたいだ。

あたしはフラれた。
告白してフラれた。
あたしは告白した。
面と向かって告白した。
好きな人に思いを伝える事ができた。

結果はどうであれ、告白する勇気が持てた事がすごい事だ。

高橋くん、ありがとう!