「んで、話って何や??」

―ついにこの時が来た、来てしまった―

長かったはずの廊下は終わり、二人は下駄箱の前に到着して足が止まってた。

誰もいない学校。

―沈黙ってこんなに静かなんだな―
って思うぐらいに静まりかえっていた。

高橋くんと向かい合わせで立ってる自分。
あの高橋くんが目の前にいる。

―話さなきゃ―

「あたし、高橋くんの事ずっと前から好きです。もし良かったら付き合ってください。」

言った。

あたしは言った。
言ってしまった。
高橋くんの目を見て言えた。

高橋くんのまっすぐな瞳と見つめ合うなんて初めてだった。