友達をたどって探したものの、知らない人ばっかり。彼女さんの束縛が激しいらしく、アドレスを本当に仲が良い人にしか教えていないらしかった。
やっさんが亡くなった時、彼女さんと一緒に居た事も知った。

悩みに悩んで、あたしは思いきって手紙を書いた。
分かったのが、卒アルの一番最後にある住所だけだったから。

下書きから始め、何回も何回も書き直した。
自分が今伝えたい事・自分の思いを全部書いた。
一番最後に、あたしのアドレスと番号を書いた。
ポストに入れるのも何度か戸惑った。


期待してはいなかったものの、何ヵ月経ってもアキラからの連絡はなかった。

それでもあたしは待ってしまった。

いつか連絡がくるかもしれないと思うと、アドレスが変えれない。