年は明け、また学校は始まる。

アキラと過ごしたかったクリスマスにお正月は、あっという間に過ぎていった。

ある日の日曜日のお昼。
いつものように家にいると、はるかから電話がかかってきた。

―いつもは電話じゃなくてメールなのに…なんかあったのかな?―

急いで電話に出る。

あたしがもしもし…という前に、はるかのいつも以上に大きな声が聞こえてきた

「みなさん、こんにちは!今日もはるかラジオ局の時間が始まりましたー!
ところで、早速!今日のリクエストソング!
ペンネーム『誰かさん』より、この番組を聞いている優子さんへ!
時給800円でー
『死ぬ程あなたが好きだから』
どうぞお聞きください!」

そして、『死ぬ程あなたが好きだから』が丸々一曲電話から流れた。