納得はいかなかった。

けどアキラは違うって言ってる。
あたしはやきもちを焼いている自分に気づいた。

でもそれ以上に、アキラはあたしが勝手に携帯見たのに普通に許してくれた…
あたしはもうアキラと連絡をとるのも最後だと覚悟して、何だか拍子抜けしてしまった。

アキラの事は好き。
実際にあのメールだって本心じゃない。
違う人じゃなくて、自分の所に居てほしい。

だから、嬉しいって気持ちの方が大きかった。

「それより、昨日うちの父親に会った?
スラッとしてて可愛くて、印象いい子だったって言ってたよ」
ってメールが来た。

―お父さんだったんだ、ちゃんと挨拶もしてない…
挨拶するにしてもアキラとは友達だしあんまり関係ないかな…―