その日の夜、内容を何度も何度も考えて作ったメールをアキラに送った。

「アキラ、ごめん。あたし、今日勝手にアキラの携帯を見てしまいました。
ほんとにごめんなさい。しかもアキラの彼女でもないのに。
アキラにはいい感じな子がいたんだね。あたしなんかの就職祝いなんかしてないで、その子の事を大事にしてあげて下さい。
さよなら。今までありがと。」

あたしが言える精一杯の言葉だった。

携帯とにらめっこして30分、メールが返ってきた。

「あー、携帯見たんだ!別にいいよ!
それに、その子は学校の仲良い後輩だから!何も関係ないから!
だから元気なかったんだね、心配させちゃって俺こそごめんな」